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第二章☆初めての部屋探し:3.大田区蒲田の不動産屋にて(1)

大森での部屋探しの結果、私が希望する家賃では、とても希望の広さの部屋を借りられない事がわかってきました。最初のうちは、「5万くらいの部屋だってあるよね」等と気楽に構えていた私ですが、結局、65000円くらい出さないと、荷物が全部置ける部屋は借りられそうにないという結論に達しました。
今のお給料からしても、この辺が限界です。
住宅情報誌等によると、家賃の上限の目安は、月給の3分の1です。これ以上高い家賃の部屋に住むのは危険です。

蒲田で部屋探しをするにあたって、いくつかの住宅情報誌を買い込みました。
首都圏で販売されている住宅情報誌はいくつかありますが、私が希望している価格帯の物件が数多く掲載されている雑誌はA誌だけでした。
そこで、今後はA誌のみを参考にすることにしました。
住宅情報誌に掲載されているお手ごろな物件は、たいていの場合、雑誌が発行されるまでに借り手がついていることが多いものです。ですが、そういった物件を沢山掲載している不動産屋に行けば、新たなお手ごろ物件に出会えるであろうと考えました。

最初に行ったのは、学生への物件斡旋を中心にしている不動産屋です。(名前忘れました・・・)
行ってみると、今までの不動産屋とはちょっと違い、あっさりしているんだけど、親切でした。
そして、池上方面の物件を勧められ、内見することにしました。

そのアパートは、駅を降りて約10分ほどあるいたところにありました。
時刻は既に19時に近かったので、あたりは暗く、建物の全体を把握することは出来ませんでしたが、確か3階建てくらいの、鉄筋コンクリートの建物でした。
アパートというよりは、建物の構造からするとマンションです。
不動産屋さんの話では、そこは女子専用とのことでした。建物の門をくぐって中に入ると、
玄関までの道には雨よけの屋根がついており、隅のほうには洗濯機等が見えました。
どうやらここは住人の洗濯場になっているようです。
中に入り、最上階に住む大家さんの部屋に行きました。私の親よりも少々年配のご夫婦でした。
挨拶をして、早速部屋を見せてもらいました。
今まで見た賃貸物件とはちょっと違いました。部屋への出入り口は完全に建物の中にあり、外から見えるのは、部屋の窓と、共同の物干し用のベランダのみ。建物の内側に各部屋の出入り口があるせいか、部屋のドアはアルミ製の薄いもので小窓がついており、明かりをつけていれば部屋に居るかどうかが一目でわかります。記憶がおぼろげですが、出入り口には名札もあったような気がします。
大家さんの話によると、住人は女子学生が多いとのこと。
しっかりした老夫婦の大家と、完全に男子禁制の建物。
そして部屋の中はワンルームの約7畳ほどの長方形のスペースで、部屋の隅にはユニットバスと、一口ガスコンロが使える小さなキッチンがありました。
床はクッションフロアです。収納スペースも狭いですが一応ありました。
窓はキッチンが面している壁にしかありませんでした。とても簡素で質素なお部屋です。
これなら入居人の親御さん達も安心して娘を預けているというのもうなずけるでしょう。
この部屋なら初めて一人暮らしをする私を心配するかもしれないうちの親だって安心しそうです。
(確認しに来るわけじゃありませんが。。。)

とりあえず内見が終わったので、再度大家さんの部屋に戻り、内見の返事について話し合いました。
大家さんの部屋は調度品など結構豪華ぽくて、ふかふかのソファに身を沈めながら言ったのでした。
「もしも貴方がこの部屋を借りたいと思うなら、”YES”と連絡してきてください。
”NO”なら連絡しなくてもいいです。」
そして電話番号の控えを貰ってしまいました。
(返事は大家さんにではなくてYESでもNOでも不動産屋さんにすることになってたんですが。。。)

アパートを後にして、私は駅までのちょっと寂しい道のりを歩きつつ、考えた結果、お断りの連絡を不動産屋さんに入れました。
理由を明確に思い出すことが出来ないのですが、思ったより家賃や敷金・礼金が高くて、収納が少なく、窓が小さい為に部屋全体が暗く、部屋の中がとても寒く感じた記憶があります。
そして、一時間で通えるかもしれないけれど結構遠回りになる場所だったのでそれもネックでした。

この不動産屋さんには、その後も何度か通って物件をあたってみたのですが、結局これという物件がなく、内見に至ることはありませんでした。
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